海 ~それは愛より大きく~
海
皆様は海を知っているだろうか。そう、あの海だ。青く、大きく、しょっぱく、深く、多くの命をはぐくみ、多くの命を奪った、サンズイにツネにと書いて海、想像通りの海だ。
今回はそんな海について、そして水と毎についての話をしよう。いや、話さなければならない。話す必要がある。
時は夕刻の6時を回り、私がようやく家に着く間際のこと。
雲に満ちた空の下、爽快に自転車を走らせる私は、一つの過ちを起こした。
「泥 水 が は ね た」
そう、泥水がはねたのだ。爽快に走るがゆえに気が付かなかった水たまりの水を、自転車の前輪がまるで私に恨みでもあるかのようにまき散らした。
気づいた時にはすでにズボンの裾は黒い斑点が、ヒョウかチーターのような斑点が、そう斑点がついていた。
「あえっ?!!」
不意に私は小さな悲鳴を上げ、あれほど爽快に走っていた自転車のブレーキをかけると、斑点がよく確認できる街灯の下へ止まった。
「んああああああwww」
何度見てもその綺麗な斑点は消えない。いや、ズボンは汚くなった。しかしその泥水の飛び散り方は、まるで現代アートのごとく、額に入れこれは100万円だと言っても納得されるであろうほどの綺麗さ、魅惑のオーラをまとっていた。
私は決心した。このアートを、100万円を、自分の手で落としてみせると。
気合を入れた私は、白馬に乗るごとく止めておいた純白の自転車へまたがった。
「ふぉww」
ここで再び気づく。自転車もアートと化していたことに。
これでは馬というよりも乳牛、よく言えばユキヒョウといったところだろう。白く細く色気のあったそのボディは、汚されてしまったわけだ。
しかしこれは好都合。なぜなら元から汚かったからである。10か月ほどメンテナンスを怠ったその車体は細かなところに油汚れや謎の黒染みが隠れていて、そろそろ洗う予定だったからだ。
それはもうチーターのような速さで帰宅を果たした私は、自転車と土日に綺麗にしてやると固く約束をし風呂場へ駈け込む。
所詮は泥汚れ。他愛もない。アートなど所詮汚れも同然なのだ。何も変わらないのだ。
泥が排水溝へ流れていく様を、まじまじと見ている私はおそらく、アリの巣をのぞき込む子供のような格好で、子供のような笑顔で、大人げない暴言を泥に吐いていたことだろう。
そしてふと思うのだ。
泥水が水によって流され海へたどり着き、再び雨となり誰かのズボンやおべべを汚すのだろうかと。
すべては海から生まれ海へ返るのだと。
とめどなく流れる水は輪廻のごとく、これからも永遠に動き続けるのだろう。
また会おう泥水。
今日の絵「ブリ」
これは、ペイントを裏切りメディバンペイントで描いたブリの切り身だ。海だからブリ。
なぜかサケの切り身に見える。
「ブリワン」
ブリから生まれた妖精のブリワンだ!誰にでも粗相をするぞ!
「クラゲ」
やっぱりなれないことはするものではない。ペイント最高
というわけで今日のノルマも達成できたわけだ。よかったよかった
「追加」
今朝アシガラ可愛いといったのでアシガラを描こうとして下描きで止まっている。
なぜなら明日は英語のテストだからだ。
「アシガラ~下書き~」
完成するのだろうか……?
ではでは。